ビジネスシューズの製法、種類

シューズの製法、種類等

シューズの製法

セメンテッド製法

アッパーとアウトソールを接着剤のみで貼り付ける。縫い目がないので耐浸水性に優れ、コストも抑えられるが、排湿性は劣り、足にもなじみにくい。

グッドイヤーウェルト製法

19世紀にC.グッドイヤーJrらが開発した製法でアッパーはウェルトを介してアウトソールに縫い付けられている。 ノルベゲーゼ製法の発展型でアッパーよりコバが張り出している。マッケイ製法より耐水性に富み長時間履いても疲れにくいが若干重い。 ※当社が提携している工場はすべてこちらの製法。

マッケイ製法

アッパーの端が内側に折り込まれ直接アウトソールに縫い付けられている。 グッドイヤー製法よりはコバの部分がスマートでかつ軽量で反りは良いが、耐水性、耐久性では劣る。イタリアの靴に多く見られる製法。

ノルウィージャン製法

雪道歩行目的で生まれた製法で防寒用の厚いアウトソールを縫い付けるため太い糸が使用される。無骨な外観となるが耐水性に富む。手間のかかる製法。

シューズの種類

靴には様々な形のものがあり厳密ではありませんが、フォーマル向きのものとカジュアル向きなものがあります。(これは羽根仕様や底材、素材によっても変わってきます。) ここでは上の方がよりフォーマルに合う靴、下に行くほどガジュアルになるようならべています。

オペラ・パンプス (OperaPumps)

パーティの際、タキシードとあわせて着用するリボン付きのスリッポンでエナメル素材のものが定番です。尚、ディレクターズ・スーツの場合には、 ストレート・チップを合わせるのが基本。

ストレート・チップ (StraightTip)

1920年代に広まったバルモラルの一文字飾りの靴で、メダリオンが無く黒色のものが最もフォーマルとされています。 最近では、ブルーチャーのものも多く、よりカジュアルに履くこともできます。英国ではストレート・トゥ・キャップと呼ばれます。 一文字にメダリオン(穴飾り)があるものをクォーター・ブローグ、プレーン・キャップ・トゥ、パンチド・キャップ・トゥなどと呼びます。 加えて、トゥ・キャップにメダリオンのあるものをセミ・ブローグ、メダリオン付きキャップ・トゥなどと呼びます。

プレーン・トゥ (PlainToe)

1810年代後半から広まった陸軍のハーフブーツが原形で、最も基本的な形であるため応用範囲も広い靴です。

ホールカット (HoleCut)

アッパーが一枚革でできているため、レースステイがなく、紐通し用の穴もアッパーに空いている靴のこと。別名ワンピースとも呼ばれています。

ウィング・チップ (WingTip)

W型のつま先飾りがあるものその形からこう呼びます。(英国では内羽根式のものをフル・ブローグと呼び、外羽根式のものはダービー・フルブローグと呼ばれます。) 16世紀から17世紀、アイルランドやスコットランドの高地で履かれていた編み上げ靴に由来します。ウィングは単なる飾りではなく、通気性や水切りをよくするといった目的があり、 ギザギザのカットのことをブローギングといいます。 CampusWingTipと呼ばれる1920年代後半からある伝統的な靴もこの一種で、この靴の場合、ウィングがロング(ウィングが長く靴後部まで伸びている)になっています。 (別名ロング・ウィング・チップで米国式のウィング・チップ。通常のウィング・チップは英国式。) また、特にフル・ブローグの爪先のメダリオンが無い(隠した)ものをブラインド・フル・ブローグと呼びます。

Uチップ (UTip)

1936年に登場、別名ノーウィージャン・オックスフォード、米国ではオーバーレイ・プラッグ・シューズとも呼ばれています。 元々はゴルフの際に履かれていたもので、特にコンビネーションのモデル(一部分の革の色が違う)はゴルフ・オックスフォードと呼ばれることもあります。 日本ではモカシンがU字型であることからUチップと呼ばれます。Alden社の靴の中には、U部分が尖っていてその先端から縦に縫い目があることから、Yチップと呼ばれるものもあります。 (まれにVチップという呼び方をされることもあります。)

モンク・ストラップ (MonkStrap)

15世紀頃アルプス地方の修道士(モンク)が履いていたストラップのある靴が起源で、英国で好んで履かれています。 最近ではストラップが2つになっているダブル・モンク・ストラップなどもあるようです。

チャッカ・ブーツ (ChukkaBoot)

起源はポロ競技用の乗馬靴といわれ、1930年代に米国で流行しました。 丈はくるぶしまであり、トゥはプレーン・トゥ、アイレットは2つか3つが基本型です。

ローファー (Loafer)

もともとノルウェーの農民、漁民が作っていたモカシン(Moccasin)縫いが起源とされており、 別名ノーウィージャン・フィッシャーマンズ・シューズとも呼ばれ、1920年代英国で一般に履かれるようになりました。 ローファーはぶらぶらする人といった意味があり、この呼び名は米国がはじまりのようです。 甲部のストラップ(サドル)部分の穴にコインを挟むことができるものをコイン・ローファー、ペニー・ローファーと呼びます。 また、ベロにピンキングというギザギザの飾りがあるものやアウトサイド・クオーターがスキー・モックという真一文字に盛り上がった補強になっているもの、 ストラップの端がビーフロールという盛り上がった形で縫い付けられているもの等があります。

タッセル・シューズ (TasselShoes)

タッセルとはくつのバンプ部分についた飾りのことで、ここではタッセルが付いたものの総称をタッセル・シューズと呼んでいます。元々は宮廷の室内履き。

サドル・シューズ (SaddleShoes)

靴を横から見た際、中央にデザインの切り替えがあり、馬の鞍(サドル)のように見えることからこの名称で呼ばれます。正式にはサドル・オックスフォード。

バンプ (Vamp)

1950年代後半に流行した飾りの無いスリッポンのこと。紐無しのオーバーレイ・プラッグ・シューズのこともさします。

デッキ・シューズ (Deck shoes)

船のデッキで履かれていたことからこの名前で呼ばれるようになりました。アッパーには水や塩に強いオイルドレザーが用いられ、ソールは滑り難いスペリー・ソールになっています。

ソールの種類

チャネルソール

本底の周囲にU字型に溝を設け、その溝にだし縫いの糸を収めるように縫いこむ製法で、歩行時の糸の摩耗を防ぐ役目がある。

ヒドゥンチャネル

本底の縁を極薄でめくり、だし縫いの糸を収める溝を掘ってからだし縫い、その後この革をかぶせ、だし糸を隠す製法。

カラス仕上げ

底一面を黒塗りした仕上げ。

半カラス仕上げ

底の地面にふれない部分のみを黒塗りした仕上げ。