フォーマルの常識

礼装の基本

A.モーニング

別名カッタウェイ・コートとも呼ばれる、デイタイムにのみ用いられる正礼装です。ただし、現在モーニングでなければならないのは、叙勲、授章などで宮中に上がる時などのごく限られた場合で、日常的にはほとんど使用しません。

◎着用のルール
必ずモーニング、ベスト、コールズボンの三つ揃えで着用します。シャツは立襟(ウィングカラー)モーニング・タイ、サスペンダーを用います。


B.燕尾服

アメリカではテイル・コートとも呼ばれます。これもモーニング同様、日常的にはめったに着る機会のないスタイルですが、招待状で“ホワイトタイ”の指定がある場合には着用することが  義務付けられます。国際的な式典や宮中の夜会には必須の夜間第一級正装です。

◎着用のルール
ホワイトタイの由来である白いボウタイと立襟イカ胸シャツを着用します。これ以外のシャツを着るのは コメディアンかマジシャンだけです。


C.ディレクターズ・スーツ

モーニングに次ぐ昼間の準礼装です。弔辞を除き、昼間の式や披露宴がほとんどの日本のウェディングでは最も多く使用されます。

◎着用のルール
ジャケットはシングル、ダブルどちらでも良く、ブラックジャケットが基本となります。
スラックスはコールズボンを 合わせ、シングルジャケットに合わせるベストはシルバー グレーかベージュ、タイは  白黒ストライプがセオリーです。


D.タキシード

燕尾服が義務付けられる正式な式典でもない限り、最もスタンダード夜間の礼装です。“ブラックタイ”の指定がある場合着用は必須です。最大の特徴として、着こなし方によっては正・準礼装のどちらとしても着用できる点が上げられます。

◎着用のルール
正礼装の場合
招待状にブラックタイの指定のある場合です。フルドレス、重装備とも呼ばれます。
・タキシードジャケット
・側章(1本)付で、裾はシングルのパンツ
・立襟シャツ
・蝶クタイ
・カマーバンド 
以上の5点セット。
グレーは使わず、白と黒で統一させるのが基本です。

準礼装の場合
上記の5点の内、何点かをカジュアルにしたものです。グレーを使っても構いません。 蝶ネクタイとカマーバンドの色や柄を合わせると統一感が出ます。


E.ブラックスーツ

本来、欧米世界では弔辞以外でのドレスコードには、ブラックスーツはありえません。ただ、 日本においては『結婚披露宴などでブラックスーツ』はもはや暗黙の了解です。国内においてなら日常的な礼装は殆どこれで対応できます。

◎着用のルール
格式の高いパーティーでもない限りどこにでも使える万能ブラックスーツですが、靴を黒の内羽式ストレートチップにするなど、基本を抑えましょう。