フォーマルの常識

礼装の基本

初めに
フォーマルな場のマナーとは周囲の人と気持ちの良い時間を過ごすために生まれたルールです。その場にふさわしくない服装は自分が恥ずかしいだけではなく、周囲の人に不快感を与えてしまうこともあります。
友人の結婚式に招かれたのだけれど、何を着て行ったら良いだろう?』お客様に良く尋ねられる質問です。プロとしてしっかり答えられるように基本を学びましょう。

TPO(時間・場所・立場)

フォーマルウェアの基本はTPOに応じて装うのがルールです。TPOとはTime(時間)Place(場所)Occasion(立場)の事です。つまり、いつ・どこで・どのような立場で出席するかによって装いも変わってくるということです。

Time(時間帯)

昼と夜、二通りの時間帯(夏なら午後6時、冬なら午後5時が昼と夜の境界の目安)があります。行事が行われる時間に合わせて服装も変わってきます。

Place(会場)

一流ホテルや由緒ある会場ではその場に合った華やかな服装にすると、招待して下さった方にも喜ばれます。レストランなどの格式ばらない場所では、普段よりちょっとおしゃれを心がけましょう。

Occasion(主催者との関係)

自分の立場が主催者に近いほど格の高い服装を選びます。逆に友人として出席する場合は、新郎新婦やその身内、主賓より格の高い服装は避けます。参考に、主催者にどの様な服装にしたら良いのか問い合わせても失礼にはあたりません。

慶事・弔辞

基本的に弔辞ではシャツ以外は全て黒で、光沢のある素材や小物は避けます。通夜や告別式でも格の高い式になると男性がモーニングで参列する場合がありますが、ほとんどの場合男性はブラックスーツ、女性は 黒のスーツやワンピースなどを着用し、黒で哀悼の気持ちを表します。
慶事ではTPOを考慮したうえで、その場に合った服装を心がけましょう。

具体例

ここでは具体例を挙げてフォーマルのセオリーを述べていきます。

種類 時間帯 服装 ワイシャツ ネクタイ その他
正礼装 A.モーニング 立襟(ウィングカラー) モーニング・タイ(白黒かグレー) 白のチーフ(スリーピークス)
B.燕尾服 立襟(ウィングカラー) 白のボウタイ 白のチーフ(スリーピークス)
D.タキシード 立襟(ウィングカラー) ブラック・タイ 白のチーフ(スリーピークス)
略礼装 C.ディレクターズ・スーツ レギュラーかワイドのカラーの白のワイシャツ 白黒のストライプ
グレー
白のチーフ(TVフォールド)
E.ブラックスーツ レギュラーかワイドのカラーの白のワイシャツ
シルバーグレー
白のチーフ(TVフォールド)
D.タキシード 立襟(ウィングカラー) 黒の蝶ネクタイ カマーバンド
白のチーフ(スリーピークス)
E.ブラックスーツ レギュラーかワイドのカラーの白のワイシャツ
シルバーグレー
白のチーフ(TVフォールド)

最後に

ここまで述べたことは礼装のほんの一部です。また、ブラックスーツが正装と 認められたように、時代と共に刻々と変化してゆくものです冒頭でも述べましたが、フォーマルな場でのマナーとは、あくまで他人を不愉快な気持ちにさせないために生まれたルールです。全てのルールを正確に覚えるよりも相手を思いやる気持ちを形にしたものであるという事を理解しましょう。